22Dec
「アリースター誕生」
<作品情報>
原題:A Star Is Born
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:レディ・ガガ/ブラッドリー・クーパー/アンドリュー・ダイス・クレイ/サム・エリオット
制作年:2018年
制作国:アメリカ
上映時間:136分
<あらすじ>
1937年に制作された「スタア誕生」という映画の3度めのリメイク。
昼間はウエイトレス、夜はショーパブで歌う無名の女性シンガー(アリー)は、
世界的ロックスター(ジャクソン)に見いだされ、一気にスターダムへと駆け上がっていく。
一方、ジャクソンの名声には陰りが見え始め、ドラッグと酒に溺れていく・・・。
スタア誕生 (1937年、A Star Is Born)ウィリアム・A・ウェルマンが監督、ジャネット・ゲイナーとフレドリック・マーチが主演リメイク
- スタア誕生(1954年、A Star Is Born)
- ジョージ・キューカー監督、ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン主演。
- ミュージカルとして再映画化した作品。
- スター誕生(1976年、A Star Is Born)
- フランク・ピアソン監督、バーブラ・ストライサンド、クリス・クリストファーソン主演。
- 舞台が映画界から音楽界に変えられ、登場人物の名前も変更されている。
- アリー/ スター誕生(2018年、A Star Is Born)
- ブラッドリー・クーパー監督、レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー主演。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
<感想>
レディ・ガガの歌声は素晴らしい
ブラッドリー・クーパーの歌声も素敵で、2人のライブシーンは感動ものだ。
がしかし、私的には単純に感動したよ~、良かったよ~とは言えない映画だった。
いや、もちろん感動的ではあるのだけれど。
観終わったあと精神的にかなりダウンしてしまった。
いや~、キツかったわ。
あのラストはキツ過ぎる。
本当にごっそりエネルギーを持って行かれたよね。
ジャクソンがドラッグと酒に溺れていく心理的なものが、
自身の過去や耳の問題、アリーの成功への複雑な思いであったりするのだろうけど、
そういう問題を全て1人で抱え込んでしまっていて見ていてつらすぎる。
ジャクソンに感情移入しすぎて観てしまっていたのかも知れないけど、
アリーもふくめてまわりの人間がもっとなんとかしてあげられたんじゃないのか?
ラストシーン近くでジャクソンのお兄さんが、「君は悪くない。」ってアリーに言うけれど、
いやいや、悪くなくはないわ。
あれだけまわりにわかるくらい浴びるほど酒飲んでドラッグやってるのよ?
依存症っていうのは立派な病気だからな。
「また飲んでるのね」じゃないわ~。
もっと早い段階で病院に連れて行くなりカウンセリング受けさせるなりしないと駄目だわ~。
などと思ってしまい、
単純にアリーの成功に共感出来なかった。
ずっとずっと夢だったシンガーへの道、
それがどんどん開けて行ってスター街道をまっしぐらに上っている状態。
忙しくいろいろと大変なこともある中、
ジャクソンのことを全く気にかけていない訳じゃない。
それでもやはり観ていてもうちょっとどうにかしてあげて!
と切実に思った。
これって、ブラッドリー・クーパーが上手いって事なんだろうな。
監督としても演者としても。
ブラッドリー・クーパー自身、
過去にアルコール中毒を克服した経験があるとのことで、
「残酷なほどリアルに」劇中でアルコール中毒であるジャクソンを演じている。
リアル過ぎて見ている側はつらかったけれど・・・。
私的には、何度でも観たい系の映画ではないけれど、
1度は観ておいて損はない映画だと思う。
ただし、メンタル弱めの方は精神的に余力のある時に観るのをおすすめしたい。
追記
ジャクソンとアリーが恋人同士になりたての頃の、
ホテルできゃっきゃするシーンはものすごく可愛い。
私もあんなふうにしてベッドに連れて行かれたいw
追記2
そしてやはり音楽が素晴らしい!
「“Shallow”」と「“I’ll Never Love Again (Film Version)”」
はもう聞くだけで条件反射で泣いてしまう。
サントラは必聴かと。
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